ACSP 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

試験の特徴

「3次元CAD利用技術者試験」は、3次元CAD を利用するエンジニアや学生が身につけておくべき知識と技能が証明できる、3次元CAD試験制度です。日本政府は今、高付加価値な製品設計・製造を実現し、産業・地域の競争力強化を図るための施策を進めています。そしてこの施策の成功には、3次元CADの活用が欠かせません。本試験の合格者=3次元CAD利用技術者は、こうした新時代のものづくりの担い手として、その活躍が求められています。

※国から講座受講料の支援を受けることができる「教育訓練給付金制度」の対象資格です。
※全国工業高等学校長協会主催の「ジュニアマイスター顕彰制度」対象資格です。

試験概要

2024年度CAD利用技術者試験のパンフレットはこちら

1級 準1級 2級
受験対象者 3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方を想定して試験を行います。3次元CADシステムが操作できるだけではなく、3次元設計の補助業務を担い、将来、設計者やオペレーターの管理業務を目指す方が対象です。 3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定して試験を行います。3次元CADを学び、知識と操作の基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やオペレーターを目指す方が対象です。 3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、および3次元CADシステムの周辺業務に従事している方を想定して試験を行います。準1級、1級へのステップアップとしてだけではなく、関連製品の管理、営業等を担当されている方も対象です。
(2級の合格は、準1級・1級受験の必須要件です)
合格後の進路 自動車、機械メーカーの設計者もしくは設計補助 自動車、機械メーカーの設計補助、オペレーター 今後、準1級、1級を経て自動車、機械メーカーの設計者・設計補助もしくは、2級の知識をもって3次元CADの営業、管理等の関連業務
受験資格 準1級:2級有資格者 1級:2級または準1級有資格者
※お申し込み時には、2級(1級受験の場合は準1級も可)の認定番号の入力が必須です。3次元CAD利用技術者試験2級は、受験日の翌日10時以降にならないと認定番号が付番されませんのでご注意ください。
※準1級と1級を同日受験日に受験することはできません。
制限なし
資格名/称号 3次元CAD利用技術者試験1級 3次元CAD利用技術者試験準1級 3次元CAD利用技術者試験2級
受験料 16,500円(税込)
【重要】2023年度より持込受験のみでの実施となります。
11,000円(税込)
【重要】2023年度より持込受験のみでの実施となります。
7,700円(税込)
受験形態 実技試験 筆記試験
試験時間 120分 10:00~12:00/13:30~15:30
※試験開始より60分経過後から終了10分前までの間に、解答用紙、試験問題、受験票を提出すれば退出が可能(ただし一度退出すると再入室不可)
※2級のCBT化に伴い、2021年度より2級と1級/準1級の併願はできません。
■地域により、選択できる試験時間帯が異なります。申し込み画面にてご確認ください。
60分
試験方法 ■3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツおよびアセンブリ)
■作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。
■3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツのみ)
■作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。
■筆記試験(60問)
(CBTシステムによる多肢選択方式)
※全国にある専用のCBT試験会場で実施
※再受験は受験日翌日の10時以降よりお申し込みいただけます。
試験分野

※3次元CAD利用技術者試験の問題は、試験実施年度版の公式ガイドブックに準拠して出題されます。
■CADリテラシー、形状認識能力
・文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。

■アセンブリモデリング能力
・パーツモデルを作成し、それらを組み立ててアセンブリモデルを作成する問題。パーツモデルを正しく組み立てることができるかを問う。

■2次元図面からのパーツモデリング能力
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。
■CADリテラシー、形状認識能力
・文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。

■2次元図面からのパーツモデリング能力
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。
■3次元CADの概念
 3次元CADとは、3次元CADの活用、3次元CADの歴史、3次元モデルのデータ構造、3次元モデルの構成、表示技術

■3次元CADの機能と実用的モデリング手法
 3次元CADによる設計、モデリング機能、実用化の事例、複合化したコマンド、検査・計測・解析の方法、モデリング手法、アセンブリモデリング、実用上の注意点

■3次元CADデータの管理と周辺知識
 プロジェクト管理、PDM、コンピュータシステムの構成、CADとネットワーク知識、情報セキュリティ

■3次元CADデータの活用
 CAE、CAM、CAT、CG、3Dプリンター、DMU、コラボレーション、3次元CADデータの応用例
合格基準 各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準
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委員会紹介

一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)では、各主催試験が社会のニーズに合致し、公平かつ技術者の育成に貢献する試験となるような方針の立案と、試験問題の作成、精査、検証ならびに普及・拡大に関する提案を行う目的で、主催試験ごとに「試験委員会」を設置しています。委員は学識者または専門的知識を有する方を協会が推薦し、理事会の承認を得て決定しています。

委員会役員を紹介します

宮川 城一 氏

委員長 宮川 城一 氏

有限会社エムズクラフト 代表取締役

自動車関連の開発、研究、試作などに従事した後、平成8年 有限会社エムズクラフトを設立。主な業務は機械全般の設計、開発、リバースエンジニアリングなどの請負。平成17年から教育事業に参入。工学系専門学校等非常勤講師兼務。