試験の特徴
「BIM利用技術者試験」は、BIMを利用する建築・建設エンジニアや学生が身につけておくべき知識と技能が証明できる、BIM試験制度です。日本政府は今、高付加価値な建築・建設業界の実現を目指し、産業・地域の競争力強化を図るための施策を進めています。そしてこの施策の成功には、BIMの活用が欠かせません。本試験の合格者=BIM利用技術者は、こうした新時代の建築・建設業界の担い手として、その活躍が求められています。
試験概要
1級(2024年度開始予定) | 準1級(2024年度開始予定) | 2級 | ||
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受験対象者 | BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方を想定して試験を行います。BIMが操作できるだけではなく、BIM設計の補助業務を担い、将来、BIMマネージャーなどの管理業務を目指す方が対象です。 | BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定して試験を行います。BIMを学び、知識と操作の基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やオペレーターを目指す方が対象です。 | BIMシステムを利用した建築系・建設系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、およびBIMシステムの周辺業務に従事している方を想定して試験を行います。準1級、1級へのステップアップとしてだけではなく、関連製品の管理、営業等を担当されている方も対象です。 (2級の合格は、準1級・1級受験の必須要件です) |
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合格後の進路 | 建築、建設関連企業の設計者もしくは設計補助、BIMマネージャー | 建築、建設関連企業の設計補助、オペレーター | 準1級、1級を経て建築、建設関連企業の設計者・設計補助、2級の知識をもってBIMの営業、管理等の関連業務 | |
受験資格 |
準1級:2級有資格者 1級:2級または準1級有資格者 ※お申し込み時には、2級(1級受験の場合は準1級も可)の認定番号の入力が必須です。BIM利用技術者試験2級は、受験日の翌日10時以降にならないと認定番号が付番されませんのでご注意ください。 ※準1級と1級を同日受験日に受験することはできません。 |
特にありません。 | ||
資格名/称号 | BIM利用技術者試験1級 | BIM利用技術者試験準1級 | BIM利用技術者試験2級 | |
受験料 | 16,500円(税込) (準1級合格者は11,000円) |
11,000円(税込) |
7,700円(税込) | |
受験形態 | 実技試験 | 筆記試験 | ||
受験日 | 2024年度開始予定 | 6月19日より随時実施 ■地域により、選択できる試験日が異なります。申込画面を進み確認してください。 |
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試験時間 |
120分(予定) ※試験開始より60分経過後から終了10分前までの間に、解答用紙、試験問題、受験票を提出すれば退出が可能(ただし一度退出すると再入室はできない) ※2級と1級/準1級の併願はできません。 |
60分 ■地域により、選択できる試験時間帯が異なります。申込画面を進み確認してください。 |
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試験方法 |
■BIMソフトを使用したモデリング ■作成したモデルから長さや面積・体積といった数量を算出し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。断面図のDXFデータ提出もあり(DXFデータを保存したフラッシュメモリを提出)。 ※上記試験方法は変更される場合がございます。 |
■BIMソフトを使用したモデリング ■作成したモデルから長さや面積・体積といった数量を算出し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。断面図のDXFデータ提出もあり(DXFデータを保存したフラッシュメモリを提出)。 ※上記試験方法は変更される場合がございます。 |
■筆記試験(60問) (CBTシステムによる多肢選択方式) ※一般受験者は全国にある専用のCBT試験会場で実施 「テストセンター一覧」よりご確認ください。 ※団体受験者は自校/自社のPC環境で実施 |
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試験範囲 |
■BIMリテラシー能力 ・ソフト別テンプレートの読み込みを正しく行う。 ■2次元図面(詳細図)/データからのモデリング能力 ・2次元図面(詳細図)やDXFデータからBIMモデルを作成し、数量の算出や断面図を出図する問題。実務の応用的な能力を総合的に問う。 ※上記試験範囲は変更される場合がございます。 |
■BIMリテラシー能力 ・ソフト別テンプレートの読み込みを正しく行う。 ■2次元図面(一般図)/データからのモデリング能力 ・2次元図面(一般図)やDXFデータからBIMモデルを作成し、数量の算出や断面図を出図する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。 ※上記試験範囲は変更される場合がございます。 |
■BIMの基礎 BIMとは、BIMの基礎 ■BIMの実践 建物のライフサイクル全体で利用されるBIM、計画・設計段階におけるBIM、施工段階におけるBIM、BIMの国内外での活用状況 ■BIMと人材 BIM技術者の役割、オーナー・ユーザーのBIM利用 ■BIMの発展 BIMの標準化と情報流通、BIMへの期待 |
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合格基準 | 各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準 | |||
2級対策用公式テキスト | ![]() |
2級試験の対策用テキストとして、「一般社団法人BIM教育普及機構」が出版している「BIMの教科書・改訂版(日刊建設通信新聞社刊)」を指定しています。2級の試験問題は、すべてこのテキストより出題いたします。 3,960円(税込)/ISBN978-4-902611-91-5 B5判/316ページ |
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BIM基礎知識診断テスト | 協力団体である「一般社団法人BIM教育普及機構」では、「BIMの教科書・改訂版」によるBIM基礎知識習得の成果をご自身で診断・確認するために「BIM基礎知識診断」を実施しています。 ご自宅やお勤め先でも受験可能なWebオンライン方式で、BIMの研修や書籍などで独自に勉強された方、すでにBIMを業務に利用されている方などがBIMに対してどこまで知識を身につけられているかの診断をするものです。BIM利用技術者試験2級の受験前の理解度チェック用としても活用いただけます。 診断料:3,300円(税込)/出題数・出題形式:30問 4肢択一方式/診断時間:60分 一般社団法人BIM教育普及機構 |
委員会紹介
一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)では、各主催試験が社会のニーズに合致し、公平かつ技術者の育成に貢献する試験となるような方針の立案と、試験問題の作成、精査、検証ならびに普及・拡大に関する提案を行う目的で、主催試験ごとに「試験委員会」を設置しています。委員は学識者または専門的知識を有する方を協会が推薦し、理事会の承認を得て決定しています。
委員会役員を紹介します

BIM試験委員会 委員長 木村 謙 氏
エーアンドエー株式会社 マーケティング本部 本部長
一般社団法人BIM教育普及機構 理事
2次元CAD利用技術者試験1級(建築)試験委員会 委員長
1992年早稲田大学大学院修了 博士(建築学)
在学中より建築設計におけるICT利用の研究に従事。
早稲田大学助手を経て2004年よりエーアンドエー株式会社勤務、2018年より現職。
Computer Aided Designの原点である設計者を支援する道具を提供すべく奮闘中。
主な研究開発業績に歩行者シミュレーションソフトウェアSimTread(グッドデザイン賞)